伊那商業学校は1939年創立で1948年に閉校した私立校です。経験上、所在地探しは難航するだろうと覚悟していましたが、拍子抜けするほどあっさり見つかりました。先駆者のおかげです。
伊那商の跡地は今では「伊那スタジアム(旧・長野県伊那運動公園野球場)」になっています。1947年9月22日米軍撮影の航空写真です。画像上部に見えるのが伊那商の校舎になるはずです。
実際には校舎は南向きに建てられていますので、上を北に合わせるなら国土地理院の写真の方位を60°ほど右に傾ける必要があります。ちょうど球場の内野部分に校舎があったわけです。外野も土のもう1つの球場は「伊那市営野球場」です。
レフトスタンドの脇に「伊那商業学校建立跡記念碑」があります。孫引きするしかありません。「この朝日ヶ丘の学舎を巣立った我々同窓生六三四名、「士魂商才」の大旆を掲げたこの地は我々の魂の故郷である」とのことです。
もちろん有志だとしても、わずか634名の卒業生でよくぞ石碑を建てたものです。閉校後の校舎や講堂は、旧制・長野県立農林専門学校(→信州大農学部)が一時的に借用していたようです。学校用地はもともと伊那町のものだったということです。
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