麻績川の決壊箇所はどこ?

台風19号による長野県の河川の決壊箇所は、散々報道されている長野市穂保地区のほかに次の6か所とされています。

内閣府「台風第19号に係る被害状況等について」

このうち、麻績川(おみがわ)の決壊箇所がまったくわかりません。そもそも「宮の下」という地名が麻績村には見当たりません。「宮本」ならあります。ひょっとすると、「宮本」を「みやのした」と読むのかもしれません。

箱根の「宮ノ下」は芦ノ湖畔の箱根神社を下った場所です。麻績村の神社を探してみようと思ったところ、宮本には「宮川」という名前の川が流れているのに気づきました。この宮川は麻績川に合流しています。

宮川を上流に遡ってみると神明宮がありました。本殿や拝殿は国の重要文化財ということです。「宮」はきっとここなのでしょう。「台風19号MAP」では決壊のマーカーを宮川との合流点付近に置きました。

麻績村付近(Google Earthプロ)

神明宮の東、千曲市との境界付近がスキー場や別荘地で有名な聖高原になります。さて、上の地図の右肩にかすかに見えるのが千曲川です。宮川から千曲川までの最短距離は6キロですが、宮川が合流した麻績川は西に流れています。

麻績川、犀川、千曲川(Google Earthプロ)

黄色が麻績川、赤が犀川、青が千曲川です。道路なら峠越えで整備できますが、川は低いところに流れるだけで、高低差は絶対です。麻績川は迂回しながら犀川に合流し、穂保地区の上流で千曲川に合流しています。

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