大和高田市の私立高校
千葉県八千代市を本拠とする白光舎は、直営と取次で約200店舗を抱えるクリーニング・チェーン店です。「白光」は「はっこう」と読みます。はんだごての著名メーカー「白光株式会社」もHAKKOです。
一方、宗教法人白光真宏会の「白光」は「びゃっこう」です。「世界人類が平和でありますように」関連のはずですが、私はてっきり白光商業高校もそっち系と思っていました。どうやらそういうわけではないようです。
この白光商について、Wikipedia「白光商業高等学校」のページには 「1965年 – 学校法人白光学園の運営により開校。 1972年 – 休校」との記述があり、廃止時の所在地として 「大和高田市根成柿」が記されています。
1970年の地形図では根成柿(ねなりがき)に高校を示す丸囲みの文マークを確認できます。1970年代半ば(74~78)の空中写真です。白光商の敷地は画像上部を東西に走る道路の南側です。休校後数年経過しているものと思われます。
今ではネオシティ大和高田というマンションが建っています。1994年から1995年にかけての竣工で、3棟が横並びで建てられています。道路の対面は県営住宅の坊城団地です。
休校が1972年なのだとしても、校舎自体は今の集合住宅が建てられる直前まで残っていたようで、90年代初頭の空中写真でも上の画像とほぼ同じ姿を確認することができます。校庭は少年野球なり草野球なりのグラウンドとして整備?され、芝も張ってあったようです。
「はっこう」か、「びゃっこう」か
所在地さえわかれば私のミッションは終了するのですが、実はちょっと気になることがあります。Wikipediaでは読みが 「白光商業高等学校(しらみつしょうぎょうこうとうがっこう)」になっているのです。
▲【2022/05/05追記】Wikiは2022/4/25に「はっこう~」に改められています。
「白玉あんみつ」を略したようなこの名称は、学校名としてはいかがなものだろうかと思うわけです。もちろん、白百合女子大や白梅学園大の事例は知っていますが、白光商は女子校ではありません。
京都・北野天満宮の最寄駅は、京福電気鉄道北野線の北野白梅町(きたのはくばいちょう)駅です。白梅でさえ「しらうめ」ではなく「はくばい」と読むこともあります。一般名詞とは言えない「しらみつ」の読みは納得し難いところです。
日本私立学校振興・共済事業団の「学校法人情報検索システム」で「白光学園」を検索したところ、法人名は「はっこうがくえん」でした。今治にも同名の法人がありますが、やはり読みは「はっこう」で理事長が白石さんです。
ただ、「しらみつ」の読みが皆無なのかと言うと、そういうわけでもないのです。生駒山の麓の石切には白光大神(しらみつおおかみ)を祀る神社があります。白光とは白蛇のことのようです。2015年3月のストビューです。
生駒山山頂の龍光寺では2匹の白蛇様が飼育小屋?で公開されています。というわけで、法人名が「はっこう」であるとしても、学校名は間違いなく「しらみつ」であった可能性はまだ排除できません。
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