2022年の年間最多勝、日最低気温は薮川

このサイトでは、気象庁「毎日の全国観測値ランキング」から日最高気温、日最低気温、日最大瞬間風速、日降水量が全国1位（富士山、南鳥島、昭和基地を除く）だった観測地点をフォローしています。

2022年の4部門年間最多勝は次のとおりでした。

▲日最高気温1位の回数

アメダス最南端・波照間が安定の3連覇です。2位争いは石垣島が父島をかわしました。焦点の4位は南大東、5位には石垣空港の盛山、6位は石垣島北部の伊原間（いばるま）です。石垣島3地点合計で過去4年の最多となる64勝でした。

父島は与論島とほぼ同緯度です。南大東島は那覇より、石垣島は台北よりやや低緯度です。波照間島は石垣島の西にある西表島の南です。

年間の最高気温は桐生の40.4℃、日最高気温1位が20℃に達しなかったのは1月19日のみでした。

最低気温の年間最多勝は31勝のアメダス薮川でした。

▲日最低気温1位の回数

最低気温の集約は2022年が初めてです。1年限りのつもりでしたが、もう1～2年続けてみようと思っています。

月別の最低気温です。桐生の40.4℃は7月1日でしたが、深夜とはいえ同じ日の宇登呂では7.4℃まで下がっていたようです。2022年はマイナス30℃台は観測されていません。

▲月ごとの最低気温

▲日降水量1位の回数

日降水量は八丈島が2年ぶりの年間最多勝でした。2020年と2021年は3勝だった与那国島が2桁10勝（所野は3勝）で2位に入っています。与那国島は2021年の降水量が1937ミリ、平年値が2323ミリ、2022年は3439.5ミリです。平年比148％で年降水量は観測史上2位でした。

三宅島は2021年0勝から2022年は6勝です。逆に、2020年7勝の厳原は2022年ゼロ勝です。厳原は2021年2421.0ミリ、平年値2302.6ミリで、2022年は1711.5ミリです。離島の少雨は厳しいものがありますが、平年比74.3％ですのでそこまで深刻ではないはずです。

▲日最大瞬間風速1位の回数

上位常連の室戸岬が4勝に沈みました。室戸岬の2022年平均風速は6.2m/sで、単純比較してもいい2007年以降ではもっとも低い数値です。

えりも岬と飛島の数字の推移を見ると今年は逆転しそうな勢いも感じますが、別にそんなことはありません。月別の1位をピックアップすると次のようになります。えりも岬は月別で7勝の揺るがない絶対王者です。