2022年の年間降水量、最多と最少の30地点

2022年の年降水量が多かった30地点

2022年の年間降水量最多は屋久島でした。2021年2位の佐喜浜は35位、3位の魚梁瀬は28位です。高知勢は2021年は3地点が30位以内に入りましたが、2022年は魚梁瀬のみです。逆に沖縄勢が7地点入っています。

観測地点2022年2021年前年比前年
1鹿児島屋久島4697.54265.0110.1%6
2宮崎えびの4663.04880.595.5%4
3静岡天城山4616.55378.085.8%1
4鹿児島中之島4522.03624.0124.8%29
5三重尾鷲3782.54486.084.3%5
6沖縄宮古島3768.01669.5225.7%754
7沖縄西表島3642.01762.0206.7%690
8新潟高根3631.03273.0110.9%62
9沖縄3599.02864.0125.7%152
10静岡高根山3579.03735.095.8%21
11沖縄鏡原3540.01489.0237.7%879
12東京八丈島3524.02985.5118.0%123
13静岡鍵穴3504.53212.0109.1%75
14岐阜関市板取3491.03773.592.5%19
15鹿児島内之浦3484.53449.0101.0%44
16岐阜樽見3451.54216.581.9%7
17鹿児島吉ケ別府3440.53518.597.8%35
18沖縄与那国島3439.51937.0177.6%576
19沖縄城辺3433.51897.5180.9%604
20鹿児島尾之間3432.03647.594.1%28
21和歌山新宮3413.03565.595.7%31
22宮崎神門3402.52904.0117.2%146
23沖縄国頭3399.02622.5129.6%228
24宮崎深瀬3394.53574.095.0%30
25山形荒沢3381.03675.592.0%26
26新潟赤谷3351.03956.584.7%13
27岐阜ひるがの3343.54166.080.3%8
28高知魚梁瀬3338.04929.567.7%3
29静岡春野3332.03336.099.9%52
30静岡川根本町3331.03502.095.1%37
▲2022年の年降水量の多かった30地点

新潟・下越のアメダス高根は2013年に4000ミリ超の実績があります。静岡中部のアメダス高根山は2008年観測開始で観測史上1位でした。

全国的には少雨でしたが、2022年の沖縄はとくに先島諸島で雨が多くなりました。30位以内にランクインした7地点に本島の那覇と名護を加えて平年値を調べてみました。

2022年平年平年比
宮古島3768.02076.0181.5%1位
西表島3642.02240.0162.6%1位
3599.02594.1138.7%3位
鏡原3540.02026.7174.7%1位
与那国島3439.52323.0148.1%2位
城辺3433.52010.4170.8%1位
国頭3399.02524.1134.7%3位
那覇2996.52161.0138.7%5位
名護3270.52120.7154.2%4位
▲沖縄9地点の平年比

宮古島や西表島では観測史上1位の年降水量です。離島ですので少ないより多いほうがいいとしても、平年比180%はウンザリでしょう。

2022年の年降水量が少なかった30地点

水色マーカーは一定以上の欠測がある観測地点です。2022年の紋別小向(紋別空港)は5月連休明けから11月半ばの観測でした。実質1位は声問(稚内空港)になります。高松地方気象台は1941年観測開始で初めての600ミリ台でした。笠岡は1994年に627ミリがあります。

県/局観測地点2022年2021年前年比前年
1オホーツク紋別小向513.0538.595.3%1
2宗谷声問637.5676.594.2%5
3岡山笠岡653.51238.052.8%221
4香川高松667.51135.558.8%151
5オホーツク女満別679.5683.599.4%6
6オホーツク斜里682.0774.588.1%13
7香川内海705.01067.566.0%111
8大阪関空島709.01521.046.6%438
9岡山玉野711.51072.066.4%113
10オホーツク常呂714.5613.0116.6%2
11オホーツク湧別718.0692.0103.8%7
12オホーツク留辺蘂722.0649.0111.2%4
13広島生口島743.51361.054.6%317
14オホーツク小清水753.0822.591.6%16
15岡山虫明771.01145.567.3%156
16広島福山773.51560.049.6%469
17兵庫明石777.51417.554.9%356
18宗谷宗谷岬785.0738.0106.4%10
19オホーツク東藻琴787.5880.589.4%30
20香川多度津788.51274.061.9%251
21岡山和気790.01175.567.2%177
22オホーツク佐呂間793.0866.091.6%27
23オホーツク北見803.5770.5104.3%12
24宗谷浜頓別820.0875.093.7%28
25根室納沙布821.5739.0111.2%11
26兵庫神戸空港824.51390.059.3%336
27オホーツク津別828.5864.095.9%26
28和歌山友ケ島833.51582.052.7%487
29福島梁川835.5970.586.1%66
30長崎鰐浦836.01336.562.6%303
▲2022年の年降水量が少なかった30地点

2021年は本州から藤岡と二戸がランクインしただけでしたが、2022年はTOP30のうち半数が本州勢です。2022年は北海道の雨が多かったわけではなく、瀬戸内の雨が少なかったようです。

前年比増加率上位10地点と減少率上位10地点

前年比増加率TOP10は沖縄が独占しました。14位まで沖縄で、与論島を挟んで16位から28位までに青森が10地点入っています。

観測所2022年2021年増減率
沖縄鏡原3540.01489.0237.7%
沖縄波照間2806.51242.0226.0%
沖縄宮古島3768.01669.5225.7%
沖縄川平3238.01464.0221.2%
沖縄西表島3642.01762.0206.7%
沖縄伊原間2690.51359.0198.0%
沖縄大原3055.01564.0195.3%
沖縄下地島3075.01584.5194.1%
沖縄石垣島2910.51559.0186.7%
沖縄城辺3433.51897.5180.9%
▲年降水量の増加率上位10地点

減少率TOP10は次のとおりです。瀬戸内海だけでなく、アメダス海士(隠岐)でも年降水量が観測史上1位の少なさでした。

観測所2022年2021年増減率
大阪関空島709.01521.046.6%
広島福山773.51560.049.6%
広島竹原851.51679.550.7%
大阪大阪1058.02014.552.5%
和歌山友ケ島833.51582.052.7%
高知繁藤2094.53969.552.8%
岡山笠岡653.51238.052.8%
広島倉橋922.01726.053.4%
広島広島1212.52267.053.5%
島根海士1096.52011.554.5%
▲年降水量の減少率上位10地点

日降水量、1時間降水量、10分降水量

2022年の日降水量の最多10地点は次のとおりです。すべて台風14号が上陸した9月18日に観測されています。

観測所日降水量起年月日従来の1位起年月日
1宮崎神門694.52022/9/18628.02005/9/061
2宮崎えびの622.02022/9/18715.01996/7/184
3宮崎椎葉580.02022/9/18438.52020/9/061
4宮崎諸塚575.02022/9/18468.02005/9/051
5宮崎西米良569.52022/9/18364.52020/9/061
6宮崎都城538.52022/9/18429.02005/9/051
7宮崎日之影477.52022/9/18286.02017/9/171
8熊本湯前横谷453.02022/9/18386.52020/7/041
9高知梼原444.02022/9/18482.02005/9/062
10宮崎鞍岡426.02022/9/18449.02005/9/062
▲2022年の日降水量TOP10

1時間降水量では新潟のアメダス下関(しもぜき)が従来の記録を倍増させて、気象庁の観測値としては歴代6位タイです。

観測所1h降水量起年月日従来の1位起年月日
1新潟下関149.0ミリ2022/08/0467.0ミリ2004/07/171
2東京青ヶ島145.0ミリ2022/10/1463.5ミリ2016/06/221
3沖縄下地島113.0ミリ2022/05/28114.5ミリ2021/07/142
4沖縄所野111.0ミリ2022/04/27130.5ミリ2015/04/192
4埼玉鳩山111.0ミリ2022/07/1274.5ミリ2013/07/171
▲2022年の1時間降水量TOP5

10分降水量のTOP5は次のとおりでした。

観測所10m降水量起年月日従来の1位起年月日
1静岡菊川牧之原35.5ミリ2022/9/2323.5ミリ2021/7/291
2大分耶馬渓33.0ミリ2022/9/2722.5ミリ2012/7/191
3鹿児島中種子32.0ミリ2022/7/0921.5ミリ2014/11/91
4熊本田浦31.5ミリ2022/7/1523.0ミリ2017/6/251
4高知清水31.5ミリ2022/7/0849.0ミリ1946/9/135
▲2022年の10分降水量TOP5
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